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小山の伝説&昔の写真

小山の伝説・小山百景は、小山市教育委員会文化振興課・小山の昔の写真は、小山市観光協会に帰属します。無断転載、再配信等は行わないで下さい。

人から人へ、親から子へと長い間語り伝えられてきた伝説、それは生の郷土の歴史であり、かけがえのない文化遺産といっても過信ではありません。
伝説には多少の脚色があっても、郷土に根ざした先人たちのすばらしい英知や心情には現代に生きる私たちの心をとらえてやまない、不思議な力が秘められているように思われます。

おやまの昔の写真

寒川地区

 

観音寺

静かな村里に響きわたる平和の鐘
観音寺は、国道50号線の南、県道南小林〜松原線沿いの大字鏡、静かな村里にある。山院号は日鏡山普門院般若坊と称し、新義真言宗豊山派。
大同2年(807)、空海の母、阿古屋御前が僧覚海とともに田辺の地(現網戸)に建立。空海の開山とも。永禄7年(1564)、将軍足利義輝に帰依された学徳兼備の僧祐泉は荒廃していた観音寺を復興し、中興開山となる。天正18年(1590)7月6日には火災に遇い、堂宇什器類などことごとく灰じんに帰す。その後現在の地に移建したという。
現在新本堂を建立中の境内は、龍宮門が鐘楼になっており、周りを白い壁が巡る。鐘は戦争の供出で失われていたが、昭和56年(1981)、原爆被災地の長崎・広島にある「平和の鐘」の作者で人間国宝の香取正彦による真新しい鐘が取り付けられた。
鐘には「下野のとくさが原と人とはば鏡が池の西と答えよ」の古歌が刻まれている。村人が待望した鐘の音は毎朝6時、老住職の手により平安な時を告げるべく村里に響きわたる。
 

中里神社

建物全体が彫刻。
美術的にも価値の高い透かし彫り
中里神社は寒川小学校の南、寒川公民館のすぐ後ろに鎮座する。主祭神は菟道稚郎子命。野木神社を総社とする、旧寒川郡七郷巡りの神社の一つで、地元の人からは「中里神社」より「明神様」と呼ばれ親しまれている。本殿は一間社流れ創りで板葺き屋根、向拝正面に千鳥破風および軒唐破風を設けている。材料はすべてケヤキを用い、彩色を施さない素木造りだ。
なんといっても豊富な装飾彫刻が特徴で、壁面には昇り龍・下り龍をはじめ浦島太郎・養老の滝・魚採りなどをモチ−フとした透かし彫り彫刻がはめ込まれ、木鼻は唐獅子や獏の丸彫りとなっている。建物全体が贅沢なほどの彫刻で覆い尽つくされており、その精緻さは美術工芸品としての価値も高い。嘉永2年(1849)、磯辺義兵衛隆信の作。昭和55年(1980)、建造物として市の有形文化財に指定される。



 

毘沙門山古墳と田園風景

田園風景の中に浮かぶ古墳の山影
思川と巴波川に狭まれた鏡・中里・寒川地区には、毘沙門山古墳を筆頭に茶臼塚・鶴巻山・三味線塚古墳などが点在、群を形成していた。しかし、大半は圃場整備などにより墳丘が削られ、消滅に近い状態となっている。
毘沙門山古墳も消平が甚だしく、現況は円墳の形態をとっているが、墳丘の形状および周湟から、もとは墳丘長41.2m・後円部形34m・高さ5.2m・周湟幅12mを測る帆立貝式の前方後円墳であったと考えられる。
昭和32年(1957)8月27日、県の史跡に指定。同52年(1977)、道路造成にともなう調査で円筒埴輪片や高杯・甕形土器などが出土している。築造年代は5世紀末から6世紀と推定される。
取り入れも終わった秋の夕暮れ、田園に小さな山影がポッカリと浮かびあがる。






 

胸形神社のエノキと碑

巴波川の洪水にも耐えて根を張る大エノキ
胸形神社は巴波川をすぐ背にして静かに鎮座する。祭神は田心姫命・市杵島姫命・多岐津姫命の三神。創立年代は定かでわないが、九州の宗象神社から歓請したと思われる。明治14年(1881) 9月、本殿を改築、拝殿は火災にかかったのを大正13年(1924)に修復している。
大エノキは道路沿い、鳥居の前に堂々と立つ。高さ24m・目通り5.6mを測り、樹齢は300年以上ともいわれる。根元は度重なる洪水によって露出し、その傷痕は自然の厳しさを物語る。見上げると御神木としての風格を感じる。
前の廃屋の草むらには、古歌が刻まれた碑が傾いて建っている。


 

花桶かつぎ

練り歩く華やかな稚児行列
新しい年を迎えたばかりの静かな冬の日。寒川地区の胸形神社を中心に華やかな祭り「花桶かつぎ」が繰り広げられる。
毎年1月25日の初天神の夜、七五三のお祝いをする7歳の女児たちが美しく着飾り、梅の花の造花で飾られた桶をかつぎ、新興や山車を先導する。かたわらに心配そうな母親が連れ添い、父親は家紋入りの提灯で足元を照らす。
五穀豊穣・家内安全のほか、子供たちの健やかな成長と学業成就の祈りが込められている。
 
※おやま百景ガイドブック:平成6年10月24日初版発行・平成16年5月15日改訂版発行 編集 小山市教育委員会 文化振興課

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